“比目魚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひらめ89.5%
かれひ5.3%
ひもくぎよ5.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
比目魚ひらめだ、鯛だ、とぜいを言って、按摩あんままで取って、ぐっすり寝て、いざ出発の勘定に、五銭の白銅一個ひとつ持たないでも
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼の握るものは、はも河豚ふぐ赤魚あかお、つばす、牡蠣かき、生うに、比目魚ひらめの縁側、赤貝のわたくじらの赤身、等々を始め
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
小金吾上手に入ると肌を入れ「弱い奴だ、逃げて行きやあがる」と舞台に来て、上手を見「やい若衆、そんなにめるな、人を睨めると手前比目魚ひらめになるぞ」といひ
少焉しばらくして猫は一尾の比目魚かれひくはへて来て、蘭軒の臥所ふしどかたはらに置いた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
松山峠を経二里久保田駅(一名久保市)なり。二十八町花岡駅。山崎屋和兵衛の家に休す。主人手みづから比目魚ひもくぎよを裁切して蓼葉酢りくえふさくに浸し食せしむ。あじはひ最妙なり。山路を経るに田畝望尽のぞみつきて海漸くあらはる。廿五町久米駅。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)