“比目魚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひらめ90.0%
かれひ5.0%
ひもくぎよ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は一生懸命に半七を突きのけて又逃げ出そうとするのを、背後うしろからどんと突かれて、往来のまん中へ比目魚ひらめのように俯伏して倒れた。
半七捕物帳:68 二人女房 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
少焉しばらくして猫は一尾の比目魚かれひくはへて来て、蘭軒の臥所ふしどかたはらに置いた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
松山峠を経二里久保田駅(一名久保市)なり。二十八町花岡駅。山崎屋和兵衛の家に休す。主人手みづから比目魚ひもくぎよを裁切して蓼葉酢りくえふさくに浸し食せしむ。あじはひ最妙なり。山路を経るに田畝望尽のぞみつきて海漸くあらはる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)