死骸しげえ)” の例文
床下よかしたから死骸しげえが出る所を見ると、屹度けっと調べをなければ成らぬと、お役所やこしょまでまえれとたちまちきり/\っといましめられて、庄吉が引かれみしたと
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あしもとが本當ほんたうぢやねえからずんぶらのめつちやつたもんでさ、本當ほんたう飽氣あつけねえはなしで、それお内儀かみさんわしあね他人ひと死骸しげえ見付めつけて大騷おほさわぎしてらせにたら
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
だって、そう思うよりほかにしかたがねえじゃござんせんか。秀の浦の死骸しげえのそばに江戸錦の持ち物の印籠いんろうがおっこちていたっていやあ、だれだってもうしっぽを
「その死骸しげえは、どうしたのだ?」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
宜うがすか、おめえさんのところ死骸しげえを引取って己のうちめえと云うので法事も有ったのだから、おめえさんの処で女を殺して物を取った訳はねえが、わりい奴が拾いでもすると
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
いくら江戸錦を締めあげても遺恨の子細を白状しねえので、四ツ谷見付までしょっぴいていったら、秀の浦の死骸しげえにぶっつかったとは、たしかにはっきりいいましたっけね
するとおさん出ろ/\と云うので役人やこねんて庄吉のおべを取ってひきずり出すと、藤屋のとゝま死骸しげえが出たと思いなさませ、さアこれはうさんな寺である、賭博どころではない
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あの一真寺寄りのあの死骸しげえだよ
先に藤屋七兵衞の死骸しげえかこしてるのを死骸しげえとは知らいで、寺男の庄吉が先へ誰か逃込のげこんで床下よかしたに此の通りちま/\とねなってりみすと思って、おべの処へ後生大事におさん取付とッついて居りみすと、さ
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
作「死骸しげえはどうした」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)