“此心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
このこゝろ60.0%
このこヽろ20.0%
このこころ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そも/\ながれにちり一ツうかびそめしはじめにて、此心このこゝろさらへどもらず、まさんとおもふほどきにごりて、眞如しんによつきかげ何處いづく朦々朧々もう/\ろう/\ふちふかくしづみて
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
此思このおもつうじさへせば此心このこヽろやすかるべしとねがふはあさし、入立いりたつまヽによくさりて、はてなきものこひなりとかや、さとしはじめての艷書ふみこヽろをいためて、萬一もしりもせばつみれのみならず
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
もはや再びなつかしき懐き御顔も拝し難く、猶又前非の御ゆるしも無くて、此儘このまま相果て候事かと、あきらめ候より外無く存じながら、とてもとても諦めかね候苦しさの程は、此心このこころの外に知るものも
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)