晝寢ひるね)” の例文
新字:昼寝
うららかなはる日永ひながを、あなからひだした田螺たにしがたんぼで晝寢ひるねをしてゐました。それをからすがみつけてやつてました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
「何ツて、もう晝寢ひるねをする時節でもないでせう。」と皮肉に謂ツて、「私、ちよつと本郷まで行ツて來ますよ。」
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
とうさんが幼少ちひさ時分じぶん晝寢ひるねをしてますと、どうかするとこのぶよはれることがりました。そのたびに、お前達まへたち祖父おぢいさんがおほきなてのひらで、ぶよこらしてれました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ときもあらうに、眞夏まなつ日盛ひざかり黒髮くろかみかたしくゆきかひな徐大盡じよだいじん三度目さんどめわかつまいとをもけず、晝寢ひるねをしてた。(白絹帳中皓體畢呈はくけんちやうちうかうたいひつてい。)とある、これは、一息ひといき棒讀ぼうよみのはうねがふ。
画の裡 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かへればゑりあごうづめてしのびやかに吐息といきをつく、良人おつと不審ふしんつれば、うもこゝろわる御座ござんすからとてしよくもようはべられず、晝寢ひるねがちに氣不精きぶせうりて、次第しだいかほいろあほきを
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
新聞しんぶん雜誌等ざつしなど繰廣くりひろげてたがなにかない、いつ晝寢ひるねせんか、市街まちでも散歩さんぽせんかと、思案しあんとり/″\まどつてながめると、眼下がんかおろす子ープルスわんかゞみのやうな海面かいめんうかんで、ふね
たのしみは、晝寢ひるねめざむるまくらべに、こと/\とえてあるとき
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
ぬくぬくお晝寢ひるね
歌時計:童謡集 (旧字旧仮名) / 水谷まさる(著)
嗚呼をこなるかな吾等われら晝寢ひるねしてもあるべきを、かくてつれ/″\をすごすにこそ。
逗子だより (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
晝寢ひるねをしてゐたともだちはびつくりして
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)