“ひるね”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒルネ
語句割合
午睡40.8%
昼寝27.6%
昼寐9.2%
晝寢9.2%
昼眠3.1%
午寐3.1%
午寝2.0%
午眠2.0%
仮睡1.0%
晝眠1.0%
NAP1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「とにかく、機関が停っては、君がここに突立って、コンパスと睨めっくらしていたって無駄さ。船長室へ往って、午睡ひるねでもするさ」
怪奇人造島 (新字新仮名) / 寺島柾史(著)
多くの若い者を使っていた農家では、線香せんこう一本のたつあいだなどという、おかしいほどみじかい時間の昼寝ひるねをさえ規則にしていた。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
昼寐ひるねの夜具を敷きながら墓地の方を見下すと、いつも落葉に埋れたまま打棄ててある古びた墓も今日は奇麗に掃除されて、花や線香が供えられている。
吾妻橋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「何ツて、もう晝寢ひるねをする時節でもないでせう。」と皮肉に謂ツて、「私、ちよつと本郷まで行ツて來ますよ。」
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
自分は病気療養のためしばらく滞在するつもりだから、階下の七番と札のついた小さい室を借りていた。ちょっとした庭を控えて、庭と桑畑との境の船板塀には、宿の三毛みけが来てよく昼眠ひるねをする。
(新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
いま先方さきがた門野を呼んでくくり枕を取り寄せて、午寐ひるねむさぼった時は、あまりに溌溂はつらつたる宇宙の刺激に堪えなくなった頭を、出来るならば、あおい色の付いた、深い水の中に沈めたい位に思った。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「そのとき君は一人で待ちくたぶれて、ベッドに這入つて午寝ひるねをしてゐたから、僕も真似をして寝ちやつたよ。」
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
「少し午眠ひるねでもおしよ。お前もさぞ草臥くたびれるだろう」
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
誠に目を驚かすばかりの殷賑はんじょう、昼は犬を連れて氷河のそばで five o'clock tea、ホテルの給仕バレエ小蒲団クッサンを持たせてブウシエの森でお仮睡ひるね
第四 長日ちやうじつあひだは、午後一時ごゞいちじころ半時計はんじばかり晝眠ひるねやしなひたすけとなることあれども、其他そのたけつして日中につちゆう睡臥すゐぐわきんこと
養生心得草 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
われわれにとつてはNAPひるねの夢までが苦悶の息づかひである以外の何物でもなく、才能の過信は敵であるのみである。
浪曼的時評 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)