“明罎”の読み方と例文
読み方割合
あきびん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宿で麥酒ビール明罎あきびんへ酒をこめて貰つた。八瀬尾やせをへ提げて行くのだ。爺さんの晩酌がいつも地酒のきついので我慢して居るのだと知つたからである。
炭焼のむすめ (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
しな豆腐とうふかついでとき麥酒ビール明罎あきびん手桶てをけくゝつてつた。それでかへりの手桶てをけかるくなつたとき勘次かんじきなさけがこぼ/\とびんなかつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かれ股引もゝひき草鞋わらぢ穿いて大風呂敷おほぶろしき脊負せおつてつた。麥酒ビール明罎あきびんほんへ一ぱい醤油しやうゆ莎草繩くゞなはくゝつてげた。それからかれまた煎餅せんべいを一ふくろつた。醤油しやうゆこめとがいので佳味うま煎餅せんべいであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)