“煎餅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんべい93.6%
おせん2.8%
せんべ2.8%
せん0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兄は一人ぼっちで、治療をする費用もなく、慰めてくれる友達もなく、垢(あか)づいた煎餅(せんべい)ぶとんにくるまって、死にかけていました。……
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
思ひ切つて置いては來たれど今頃は目を覺して母さん母さんと婢女(をんな)どもを迷惑がらせ、煎餅(おせん)やおこしの哆(たら)しも利かで、皆々手を引いて鬼に喰はすと威(おど)かしてゞも居やう
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
著(つ)いた晩はどうもなかつたの。繪端書屋の女の子が、あたしのお煎餅(せんべ)を泥坊したのよ。それをあたしがめつけたんで大騷ぎだつたわ。
梅龍の話 (旧字旧仮名) / 小山内薫(著)
恐かったよ、それでね、私(あたい)、貰っといたお菓子だの、お煎餅(せん)だの、ソッと袂(たもと)ン中へしまッとくの、そしてね、紙の上へ乗せて枕頭(まくらもと)へ置いとくの。そして鼠にね、お前、私を苛(いじ)めるんじゃアありません。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)