手遊てあそび)” の例文
いつか打砕うちくだく時は大力の男くひなどにてしたゝかに打て、やう/\をれおちてくだけたる四五尺なるを、わらべらがうちよりて手遊てあそび雪舟そりにのせて引きありきあそぶもあり。
同級の女生徒二十人にそろひのごむ鞠を与へしはおろかの事、馴染なじみの筆やにたなざらしの手遊てあそびを買しめて喜ばせし事もあり、さりとは日々夜々にちにちややの散財このとしこの身分にてかなふべきにあらず
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一 けんだん殿は二かい座敷に昼寝すて、ぜにを枕に金の手遊てあそび
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
同級どうきう女生徒ぢよせいと二十にんそろひのごむまりあたへしはおろかのこと馴染なじみふでやにたなざらしの手遊てあそびかひしめて、よろこばせしこともあり、さりとは日々にち/\夜々や/\散財さんざい此歳このとしこの身分みぶんにてかなふべきにあらず
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
おさゆるなみだそできてモシとめれば振拂ふりはら羽織はおりのすそエヽなにさるゝ邪魔じやまくさしわれはおまへさまの手遊てあそびならずおとぎになるはうれしからず其方そなた大家たいけ娘御むすめごひまもあるべしその日暮ひぐらしの時間じかんもを
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さま/″\の手遊てあそび數多かずおほきほど見得みゑにして、七つ九つ十一つくるもあり、大鈴おほすゞ小鈴こすゞ背中せなかにがらつかせて、足袋たびはだしのいさましく可笑をかし、むれれをはなれて田中たなか正太しようた赤筋入あかすぢいりの印半天しるしばんてん
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)