“惡臭”のいろいろな読み方と例文
新字:悪臭
読み方割合
をしう42.9%
あくしう28.6%
にほひ14.3%
わるくさ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さてかの女をとらへ、ころもの前を裂き開きてその腹を我に見すれば、惡臭をしうこれよりいでてわが眠りをさましぬ 三一—三三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ところへものし、そして發酵はつこうさせるやうな日光が照付てりつけるのであるから、地はむれて、むツと息のまるやうな温氣うんき惡臭あくしうとを放散ほうさんする。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
知れるが如く親族とても惡臭にほひに寄る春蠅の樣に、追ふがうるさきほどの人々なれば力になる者とてもなく、あはれ思ひは雲井にまで昇れど、甲斐なき女の手に學士の號をも取らせかねて
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
クツシヨンに胡坐あぐらで、湯呑ゆのみにつぐと、ぷンとにほふ、と、かなでけばおなじだが、のぷンが、なまぐさいやうな、すえたやうな、どろりとくさつた、あをい、黄色きいろい、なんともへない惡臭わるくささよ。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)