庄助しょうすけ)” の例文
母屋もやの方へ引き返して行って見ると、上がりはなたたんだ提灯ちょうちんなぞを置き、風呂ふろをもらいながら彼を見に来ている馬籠村の組頭くみがしら庄助しょうすけもいる。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
むこうの淵のきしでは、庄助しょうすけが、しばらくあちこち見まわしてから、いきなりあぐらをかいて、砂利じゃりの上へすわってしまった。
さいかち淵 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
とみんなでけつけるうちに、あんまり手間てまがとれたので、なが庄助しょうすけさんは、とうとうみずおぼれてにました。
長い名 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
そこは馬籠まごめの町内から万福寺の方へ通う田圃たんぼの間の寺道だ。笹屋ささや庄助しょうすけと小笹屋の勝之助の二人が半蔵を見かけて、声をかけた。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
すると向こうのふちの岸では、下流の坑夫をしていた庄助しょうすけが、しばらくあちこち見まわしてから、いきなりあぐらをかいて砂利じゃりの上へすわってしまいました。
風の又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
さくらいたか、まだかぬ、はなより団子だんごでおちゃがれ、おちゃがすんだら三べんまわって煙草たばこ庄助しょうすけ
長い名 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
石屋の坂を登りきったところで、平兵衛は上町の方から降りて来る笹屋ささや庄助しょうすけにあった。庄助は正直一徹な馬籠村の組頭くみがしらだ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そのまたこうのあの山えて、この山えて、さくらいて、お山のからすが団子だんごほしいとないた、ではない、はなより団子だんごでおちゃがれ、おちゃがすんだら三べんまわって煙草たばこ庄助しょうすけさんが
長い名 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
石神いしがみ庄助しょうすけがさきに立って、そのあとから、練瓦場れんがばの人たちが三人ばかり、はだぬぎになったり、あみったりして、河原かわらのねむの木のとこを、こっちへ来るから、ぼくは、きっと発破はっぱだとおもった。
さいかち淵 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
表向きの出迎えも遠慮して、年寄役伊之助と組頭くみがしら庄助しょうすけの二人と共に宿はずれまで水戸の人たちを迎えようとした。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
庄助しょうすけは、しばらくうでを組んで、みんなのとるのを見ていたが、「さっぱりなぃな。」と云った。けれども、あんなにとれたらたくさんだ。練瓦場れんがばの人たちなんか、三十ぴきぐらいもとったんだから。
さいかち淵 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
中津川から駕籠かごで医者を呼ぶの、組頭くみがしら庄助しょうすけを山口村へも走らせるのと、本陣の家では取り込んでいた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
やがて組頭くみがしら庄助しょうすけをはじめ、五人組の重立ったものがそれぞれ手分けをして、来たる十三日のことを触れるために近い谷の方へも、山間やまあいに部落のある方へも飛んで行った。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)