家政かせい)” の例文
かの女は早くから学校をやめさせられ、うちにいてお料理りょうりをこしらえたり、お裁縫さいほうをしたり、父親や兄弟たちのために家政かせいを取らなければならなかった。
年齡ねんれいも十六七以上いじやう、一とほ學問がくもんをして學問がくもん家政かせいなり、なになり日常にちじやう處世しよせいうへ應用おうようがしてけるはづでありますが、實際じつさいつきますると種々しゆ/″\遺憾ゐかんてんがあるやうです。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
すで寛保年中くわんぽねんちう一時いちじきうすくはむため、老職らうしよくはい才覺さいかくにて、徳川氏とくがはしより金子きんす一萬兩いちまんりやう借用しやくようありしほどなれば、幼君えうくん御心おんこゝろなやませたまひ、なんとか家政かせい改革かいかくしてくにはしら建直たてなほさむ
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
愛し古參こさんの私し共は除者のけものの如くに致し家政かせいを亂し候に付山口惣右衞門はあまりに見兼ていさめ候をことの外いきどほり直樣すぐさま永のいとまを申付其後新參しんざんの家來を相手に藤五郎藤三郎共をがいせんとの密談みつだん致候を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
列座れつざ方々かた/″\、いづれもかね御存ごぞんじのごとく、それがし勝手かつて不如意ふによいにて、すで先年せんねん公義こうぎより多分たぶん拜借はいしやくいたしたれど、なか/\それにて取續とりつゞかず、此際このさい家政かせい改革かいかくして勝手かつてとゝのまをさでは、一家いつかつひあやふさふらふ
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)