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唯
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はい
ふりがな文庫
“
唯
(
はい
)” の例文
(
唯
(
はい
)
、
何
(
なあに
)
、
変
(
かは
)
つたことでもござりませぬ、
私
(
わし
)
も
嬢様
(
ぢやうさま
)
のことは
別
(
べつ
)
にお
尋
(
たづ
)
ね
申
(
まを
)
しませんから、
貴女
(
あなた
)
も
何
(
なん
)
にも
問
(
と
)
ふては
下
(
くだ
)
さりますな。)
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
俯伏たまゝたゞ
唯
(
はい
)
、唯と答ふるのみにて、乱鬢の中に五六本の白髪が瞬く
燈火
(
あかり
)
の光を受けてちらり/\と見ゆるばかり。
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
あの人は忠義だから
否
(
いや
)
でも殿様の仰しゃる事なら
唯
(
はい
)
と云って言う事を聞きます、あの位な忠義な人はない、
旗下
(
はたもと
)
八万騎の多い中にも恐らくはあの位な者は一人もありますまい
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
不面目
(
ふめんもく
)
ゆゑ、
国許
(
くにもと
)
へ
通知
(
つうち
)
は
無用
(
むよう
)
、と
当人
(
たうにん
)
は
堅
(
かた
)
く
留
(
と
)
めたものゝ、
唯
(
はい
)
、
然
(
さ
)
やうで、とばかりで
旅籠屋
(
はたごや
)
では
済
(
す
)
まして
居
(
ゐ
)
られぬ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
唯
(
はい
)
、ありがたうはござりまするが、
虚言
(
うそ
)
は申せず、厭なりや出来ませぬ。
汝
(
おのれ
)
よく云つた、源太の言葉にどうでもつかぬ歟。是非ないことでござります。
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
貴方は御浪人なすっても以前は立派なお
武士様
(
さむらいさま
)
で、
私
(
わたくし
)
のような船頭を相手にする廻船問屋如き者の妹娘を貰いたいと仰しゃれば、
唯
(
はい
)
と二ツ返辞で差上げんければ成らん処だが
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
(
唯
(
はい
)
、
唯今
(
たゞいま
)
あの
爺様
(
ぢいさん
)
が、
然
(
さ
)
やう
申
(
まを
)
しましたやうに
存
(
ぞん
)
じますが、
夫人
(
おくさま
)
でございますか。)
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
十兵衞脆くも梟と常〻悪口受くる
銅鈴眼
(
すゞまなこ
)
に
既
(
はや
)
涙を浮めて、
唯
(
はい
)
、唯、唯ありがたうござりまする、思ひ詰めて
参上
(
まゐ
)
りました、その五重の塔を、斯様いふ野郎でござります、御覧の通り
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
「
唯
(
はい
)
、もう
燗
(
つ
)
けてござりえす。」と女房が腰を浮かす、その
裾端折
(
すそはしょり
)
で。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
(
唯
(
はい
)
、
宜
(
よろ
)
しうございます、
何事
(
なにごと
)
も
仰有
(
おツしや
)
りつけは
背
(
そむ
)
きますまい。)
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
唯
(
はい
)
、ござりえす、出しますかえ。」と女房は
判然
(
はっきり
)
言った。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
唯
常用漢字
中学
部首:⼝
11画
“唯”を含む語句
唯一
唯々
唯一人
唯今
唯物
唯唯
唯々諾々
唯事
唯我独尊
唯者
唯識
唯中
唯〻
唯一不二
唯物論者
唯一言
真唯中
唯有
唯識論
唯独
...