“出代”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
でかはり28.6%
でがはり14.3%
でがわ14.3%
でがわり14.3%
でかわり14.3%
でがは14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兎角とかくするうちに三月になつて、美吉屋みよしやにも奉公人の出代でかはりがあつた。その時女中の一人が平野郷ひらのがう宿元やどもとに帰つてこんな話をした。美吉屋では不思議に米が多くいる。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
それでもかれ我慢がまん出來できるだけつとめた。出代でがはり季節きせつときかれはまたしきりにまどうたが、どうも其處そこつてしまふのがしい心持こゝろもちもするし、逡巡しりごみして居据ゐすわりになつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
彼岸前ひがんまえの農家の一大事は、奉公男女の出代でがわりである。田舎も年々人手がすくなく、良い奉公人は引張りあいだ。近くに東京と云う大渦おおうずがある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
出代でがわりのおのが膳くなごりかな 青々せいせい
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
出代でかわりや春さめ/″\と古葛籠つづら
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「十四日とは何う言ふわけだ、出代でがはり季節ぢやあるまい」