其節そのせつ)” の例文
あからめイヱ/\五ヶねん前私し在所ざいしよ柏原の宿へ一夜とまりたれども其節そのせつ父銀五郎病中にて私しは十二さい一夜の旅宿はたごいかで然樣さやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
私事わたくしこと其節そのせつ一思ひとおもひに不法の事を申掛け、愛想あいそを尽され候やうに致し、離縁の沙汰さたにも相成候あひなりさふらはば、誠に此上無きさいはひ存付ぞんじつき候へども、此姑このしうとめ申候人まをしさふらふひとは、評判の心掛善き御方にて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
文久錢ぶんきうせんともふべきおあしんだのです、恰度てうどわたくし其節そのせつ其塲そのばりましたが、なに心得こゝろゑませんからたゞあわてるばかり、なに振舞ふるまいのあツたときですから、大勢たいぜいひとりましたが、いづれもあをくなり
其節そのせつ申上もうしあげ候通り、いずこれ時節じせつ見計みはからい、世におおやけにするつもり候得共そうらえどもなお熟考じゅくこう仕候つかまつりそうろうに、書中或は事実の間違は有之間敷哉これあるまじきや、又は立論之旨りつろんのむねに付御意見は有之間敷哉これあるまじきやしこれあらば無御伏臓ごふくぞうなく被仰聞おおせきけられ被下度くだされたく
右は其節そのせつ見知りの人も之れなく御取片付かたづけと相なりしに三次の申立により十兵衞の妻お安なる事相分り彌々長庵の重罪相顯あひあらはれしかば越前守猶長庵を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其節そのせつ御腹立おんはらだちも、罪ある身には元より覚悟の前とは申しながら、あまりとや本意無ほいな御別おんわかれに、いとど思はまささふらふて、帰りて後は頭痛つむりいたみ、胸裂むねさくるやうにて、夜の目も合はず、明る日よりは一層心地あし相成あひなり
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
殺し其場に落しおきしをたねとして富右衞門に罪を塗付ぬりつけしに相違あるまじ其節そのせつ富右衞門を段々吟味せしに全く平兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)