“五體”の読み方と例文
新字:五体
読み方割合
ごたい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
疾風しつぷうごとけてくだん狂人きちがひが、あしからちう飛乘とびのらうとしたれると、づんとつて、屋根やねよりたかく、火山くわざんいはごと刎上はねあげられて、五體ごたいくだいた。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
開きけるに皆々漸次しだい酩酊めいていして前後をうしなふ程に五體ごたいにはか痿痺出しびれだせしも只醉の廻りしと思ひて正體しやうたいもなきに大膳等は此體このていを見て時分はよしと風上より我家に火を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其主人そのあるじだまつてますうちは、わたしかねたゝきに五體ごたいふるはすときでした……もつとも、坊主ばうずは、たゞぼんやりとねずみ腰法衣こしごろもでぶら/\とまへちますばかり、かねちつともならさなかつたつてことでした……
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)