“狂人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きちがい70.7%
きちがひ15.6%
きやうじん3.9%
きょうじん3.9%
きちげえ2.0%
ばか1.0%
きちが0.5%
きふれ0.5%
きゃうじん0.5%
しれもの0.5%
キチガイ0.5%
キチガヒ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、彼女は小屋を出て雪の高原を彷徨さまよいながら狂人きちがいのように探してみたが結果は昨日と同じであった。で、また寂しい夜となる。……
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
『ナニ、そんなことつても駄目だめだ』とねこひました、『自分達じぶんたちだつてみんうしてたつて狂人きちがひなんだ。わたし狂人きちがひ。おまへ狂人きちがひ
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
こんな狂人きやうじんじみた女のおほ袈裟な言葉を釣り出し、それを根據にまたこちら自身の平生へいぜいを人が世間に廣告しては甚だ以つておほ迷惑だ。
わたしは狂人きょうじんのように、ふらふら表を歩き回って、一刻も早くこんなさわぎがおしまいになってくれればいいと、そればかり待ち望んでいた。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
松「打たれながら勘定をする奴もねえもんだ、今度来やアがると只ア置かねえ、本当に彼奴あいつ狂人きちげえだ、ピッタリ表を締めて置け」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
高沼繁! 狂人ばか繁! 自分は直ぐ此名が決して初対面の名でないと覚つた。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
仕事に魂をうばわれた、この狂人きちがいじみた科学者たちは、まともな食事をするのをめんどうくさがって、朝も晩も乾麺麭かんパンばかり喰べてすましているのにちがいなかった。
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「何だい、あいつぁ。狂人きふれか。」
口笛を吹く武士 (新字新仮名) / 林不忘(著)
マーキュ いや、ついでいのしてよう。……(呪文の口眞似にて)ローミオーよ! 浮氣うはきよ! 狂人きゃうじんよ! 煩惱ぼんなうよ! 戀人こひびとよ! 溜息ためいき姿すがたにて出現しゅつげんめされ。
狂人しれものよという者は地獄の火に干るべしとある(馬太マタイ伝五章二十二節)即ち「我れ汝等に告げん、すべて人の言う所の虚しき言は審判さばきの日に之を訴えざるを得じ」
狂人キチガイが銭を数へてるま夜中の音
行乞記:01 (一) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
ぬれてひとりごというて狂人キチガヒ
行乞記:01 (一) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)