“久敷”の読み方と例文
読み方割合
ひさしく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はなしに浮たて歩行し事故お花は餘程草臥くたびれたる樣子なり友次郎とても久敷ひさしく京大坂に逗留し今日踏出ふみだしに大道を歩行たる事なれば今宵は早く共此宿にとまらんと云けるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
漸々やう/\江戸につき麹町三丁目なる長庵がたくに到りければ長庵は大に悦び偖々さて/\よく出府には及ばれたり久敷ひさしく便たよりもせざりし故田舍ゐなかの樣子も如何いかゞ有し事と思ひ出さぬ日とてはなく豫々容子ようす
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
好むと雖も其質そのさが狡猾わるかしこ毎々つね/″\新町を始め惡所場をさわがし諸處に於て強請ねだりかたりなどせしが或時喧嘩けんくわにて人をあやめ遂に召捕れしうへ久敷ひさしく入牢じゆらうして居たれども相手方いのちつゝがなく御慈悲を願ひけるゆゑ遠島ゑんたうにも成べきを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)