“みつか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
三日56.7%
御使15.0%
見付10.0%
発見6.7%
見附3.3%
御墳1.7%
光香1.7%
御仕1.7%
看附1.7%
蜜窩1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日けふ江戸表御老中えどおもてごらうぢうから、御奉書おほうしよ到着たうちやくいたした。一にち支度したく三日みつか道中だうちうで、出府しゆつぷいたせとの御沙汰ごさたぢや。』と、おごそかにつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
宮中からも法皇の御所からもしばしばお見舞いの御使みつかいが来て、衛門督の病状を御心痛あそばされているのを見ても、両親は悲しくばかり思われた。
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)
「何か見付みつかりましたか。」と、お杉は重ねて問うた。その声が四方の低い石壁に響いて、何となく凄愴ものすごいように聞えた。市郎は黙って立っていた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
発見みつかると都合がわるい……早く服装を直して下さい。そうそう。それからの御相談です。そうそう……イヤ。Rの四号君が貴女あなただと解れば、一番喜ぶのは日本の参謀本部でしょう。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そうすると、王女はこっそりどこかへげてしまって、それなりがわからなくなりました。王さまは方々ほうぼうへ人を出してさんざんお探しになりましたが、とうとうしまいまで見附みつかりませんでした。
黄金鳥 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
「そうじゃ、聖徳太子しょうとくたいしと、そのおん母君、おきさき、三尊の御墳みつかがある太子びょうもうでて、七日ほど、参籠さんろういたしたい」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
廻廊の下をめぐって、法師は、御墳みつかのある廟窟びょうくつの方へまわった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
右の諸書を参照すれば、頼尚は寛政九年六十三歳であつた筈である。頼尚の室は、拙記に拠るに、北小路光香みつかぢよ、日野資枝すけえだの養女で、即頼理の母である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
信長の父信秀が、伊勢の神垣かみがき御仕みつかえしたり、禁裡きんりへの奉仕につとめたのも、要するに、こういう田野の人々と同じ心のものだった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふと雪江さんの座蒲団が眼にる……之れを見ると、何だか捜していた物が看附みつかったような気がして、卒然いきなり引浚ひっさらって、急いで起上たちあがって雪江さんの跡を追った。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
底の方には蜂の出入口になる小さな穴が三つ穿いてゐます。そして、内側には、今に出来る筈の蜜窩みつかを支へる為めの幾本かの木釘があります。