“めつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:メツ
語句割合
34.6%
目付30.8%
発見19.2%
目附3.8%
發見3.8%
眼付3.8%
見付3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
めつ多にとり出すことのないかん情のはしに一つの火がしづかに點ぜられ、だん々ひろがつてゆくやうな氣持である。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
どこから目付めつけ出すか不思議なくらい目付け出した。橋本も余も面白半分少し探して見たが、全く駄目であった。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
忌々いま/\しさうに頭をふつて、急に急足いそぎあし愛宕町あたごちやうくらい狭い路地ろぢをぐる/\まはつてやつ格子戸かうしどの小さな二階屋かいやに「小川」と薄暗い瓦斯燈がすとうけてあるのを発見めつけた。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
己は癇癪かんしゃくを起したり、猜疑さいぎ目附めつきで見たり、苦々しい事をったりした。礼を言わなくてはならないのに、そんな事をしたのだ。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
そして男が何を言っても、その詞には耳を貸さないで、熱心に男の様子を観察している。その目附めつき、その体の運動に一々注意している。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
そんぢやお内儀かみさん他人ひとぜになくしたのなんぞ發見めつけてもらねえ容子ふりなんぞして、あとんなつたてえでをかしとき
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
憂鬱にその声を曇らせたが、「見当もつかぬ。見当もつかぬ。しかしきっと眼付めつけて見せる。耳についている鼓の音! これを手頼たよりに眼付けて見せる」
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
あしもとが本當ほんたうぢやねえからずんぶらのめつちやつたもんでさ、本當ほんたう飽氣あつけねえはなしで、それお内儀かみさんわしあね他人ひと死骸しげえ見付めつけて大騷おほさわぎしてらせにたら
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)