“廟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びょう74.4%
べう11.6%
おみや2.3%
びやう2.3%
みや2.3%
たまや2.3%
びよう2.3%
やしろ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれは幕府のびょうにいながら、大奥にも威力をもって両棲の佞官ねいかんだ。そして天下の弊風と百害はかれの施政から招かれているといっていい
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ある日商人あきんどは、市街まち関羽くわんうべうで行はれるお祭りを見に往つた。居合はす人達は各自てんでに蝋燭を持つて、それを振りかざして何かの式をするらしかつた。
そういうわけで、酒屋の中でも茶館の中でもおみやの軒下でも、皆だんだんに探りを入れて聴き出した。その結果阿Qは新奇の畏敬を得た。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
於是これにおいてあをくなりておほいおそれ、ひとしくにえそなへて、びやうまゐつて、つみしやし、あいふ。
甲冑堂 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
阿Qはお礼を済ましてもとのおみやに帰って来ると、太陽は下りてしまい、だんだん世の中が変になって来た。彼は一々想い廻した結果ついに悟るところがあった。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
わしたまやりるは、ひめかほようがためでもあるが、それよりもひめけたたふと指輪ゆびわある大切たいせつよう使つかはうため取外とりはづしてるのがおも目的もくてきぢゃによって、はやね。
それにきかへて日光につこうにある徳川氏とくがはしびようがあのとほり立派りつぱなのをて、蒲生君平がまうくんぺいなどが憤慨ふんがいして尊王そんのうねんおこしたので、まことにむりのないことであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
罪の軽くすむように、母上と共に、郊外の御岳みたけやしろへ、祈願をこめに行って、夜明けぬうちに戻るからと頼めば、彼らもきっと、見ぬふりをしてくれるにちがいありません
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)