“妃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きさき81.6%
14.9%
かあ1.1%
きさい1.1%
みめ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ですから、いつもおきさきさまのそばにばかりくっついているすえっ子の、ベンジャミンという子が、お妃さまにむかってたずねました。
第一のただ一人と共に火に入ったという説もあれば、数百の婢妾ひしょうまきの火に投じてから自分も火に入ったという説もある。
文字禍 (新字新仮名) / 中島敦(著)
ある朝のこと、このオシャベリ姫は眼をさまして顔を洗うと、すぐに両親の王様とおかあ様の処に飛んで来て、もうおしゃべりを初めました。
オシャベリ姫 (新字新仮名) / 夢野久作かぐつちみどり(著)
「では、波斯匿王はしのくおうきさいの宮であった、茉利まり夫人の事でも申すと見える。」
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
あれはまさしく、あの大化五年の変事で、倉山田ノ大臣が斬られた折り、そのおむすめで中大兄ノ皇子のみめになつてをられた造媛みやつこひめが、歎き死にに身まかれた。
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)