“みさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミサ
語句割合
弥撒26.3%
水錆10.5%
蔑視10.5%
見下10.5%
見放10.5%
弥撤5.3%
5.3%
三三5.3%
美佐5.3%
5.3%
見蔑5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
バッハ協会合唱団及び管弦団はブレーの指揮で、フォーレの『鎮魂弥撒みさ曲』(JD六二七—三一、名曲集五八五)を入れている。
かぐの清水」は水錆みさびてし古き御寺の
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
寄生木になって栄えるは嫌いじゃ、矮小けちな下草になって枯れもしょう大樹おおきを頼まば肥料こやしにもなろうが、ただ寄生木になって高く止まる奴らを日ごろいくらも見ては卑しい奴めと心中で蔑視みさげていたに
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それを何ぞや天主てんしゅともあろうに、たとい磔木はりきにかけられたにせよ、かごとがましい声を出すとは見下みさげ果てたやつでございます。
おしの (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
味酒うまざけ三輪の山、青丹あをによし奈良の山の、山のまにい隠るまで、道のくまつもるまでに、つばらにも見つつ行かむを、しばしばも見放みさけむ山を、心なく雲の、かくさふべしや」
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
兇行用の道具としては役立ち得る代物だが別段犯罪らしいものもない。ほかにはまあ古ぼけた弥撤みさの祈祷書が二、三冊と小さな旧教のが何枚かあります。
弥撤みさ書についてもカン違いをしていたが、あれはあれで穏かなもんじゃ。しかしこの最後の件ですぞ。墓をあばいて人物の頭を盗みおろうというここに確かに穏かならんもんがあると見た。
或る時天皇、近つ淡海あふみの國に越え幸でましし時、宇遲野うぢのの上に御立みたちして、葛野かづのみさけまして、歌よみしたまひしく
かれここに黄泉比良坂よもつひらさかに追ひ至りまして、はるかみさけて、大穴牟遲おほあなむぢの神を呼ばひてのりたまはく
郵便配達の三三みささん、小坪で網元といわれている吉兵衛、その息子の吉青年……その辺が画室の常連だが、そういう組合せでは、いたずらに煩わしいばかりで、精神を高めてくれるような
春の山 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
上の妹多津たづは、ほんとなら、もう家にはいない年頃である。二十七といえば、子供の二人も作つていていゝ筈だ。次の妹、美佐みさも、戯談じやない、二十五である。
光は影を (新字新仮名) / 岸田国士(著)
そちも定めて、人の喰うものを喰い、人の着る衣を着ている人間であろうに、孟達の詭弁きべんに同意し、みすみす恩ある叔父を見殺しになすとは犬か畜生か、みさげ果てたやつではある。起てっ、去れっ。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「……間がわるいな、どう考えても、今会うのは面目ない。おれにだって、意地はある。あいつに見蔑みさげられるのは業腹ごうはらだ。……だが吉岡の弟子たちに見つかったら生命いのちはあるまい。……何処にいるのか、知らしてやりたいものだが」
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)