“見下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みおろ50.3%
みくだ23.4%
みお22.2%
みさげ1.8%
みく1.2%
みさ1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と云ううちに燃ゆるような熱情を籠めた眼付で、今一度、吾輩を見上げ見下みおろした。吾輩はその瞬間純色透明になったような気がした。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
が、こんな時、一座を冷然と見下みくだすように座っているのは良沢だった。彼は、みんなが発するような愚問は、決して発しなかった。
蘭学事始 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ながあいだ自然しぜん栄枯盛衰えいこせいすいてきた、偉大いだいははである太陽たいようは、まちけて焦土しょうどとなったそのから、した見下みおろして、こういいました。
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
その満足まんぞくかおひと見下みさげるような様子ようすかれんで同僚どうりょうことばふか長靴ながぐつ此等これらみな気障きざでならなかったが、ことしゃくさわるのは、かれ治療ちりょうすることを自分じぶんつとめとして
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
畢竟ひっきょう私が大阪に居るあいだは同窓生と共に江戸の学者を見下みくだして取るに足らないものだとう思うて居ながらも、ただソレをくうに信じてい気になって居ては大間違おおまちがいが起るから
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
嫂は自分を見下みさげたようなまた自分を調戯からかうような薄笑いを薄いくちびるの両端に見せつつ、わざと足音を高くして、茶の間の方へ去った。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)