“さげすみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
侮蔑36.4%
蔑視36.4%
下墨9.1%
9.1%
軽蔑9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしは一倍も高い櫃台デスクの外から著物きものかんざしを差出し、侮蔑さげすみの中に銭を受取り、今度は脊長けと同じ櫃台デスクの前へ行って、長わずらいの父のために薬を買った。
「吶喊」原序 (新字新仮名) / 魯迅(著)
其夜汝の家でならべ立つて来た我の云ひ草に気が付いて見れば清吉が言葉と似たり寄つたり、ゑゝ間違つた一時の腹立に捲き込まれたか残念、源太男がすたる、意地が立たぬ、上人の蔑視さげすみも恐ろしい
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
其の政宗の見込を十二分には立たせなくするだけの備えを仕て居れば恐るるところは無い、と測量の意味であるところの当時の言葉の「下墨さげすみ」を仕切って居り
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
世のそしり人のさげすみも迷へるものはかえりみず。われは唯この迷ありしがためにいはゆる当世の教育なるもの受けし女学生あがりの新夫人を迎ふる災厄をまぬかれたり。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
その突然のそして時としてはいかめしくきわ立って見えるまじめさは、女神の軽蔑さげすみにも似ていた。額と鼻とあごとは、割合の平衡とはまったく異なる線の平衡を示していた。