“まへさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
前様66.7%
前樣33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
年紀としわかし、お前様まへさんわし真赤まツかになつた、んだかはみづみかねて猶予ためらつてるとね。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あい……旦那様だんなさま有難ありがたうございます。と可愛かあいらしい手をいて、くびを横にして挨拶あいさつをします挙動やうすが手のきやうから、辞儀じぎ仕方しかたがなか/\叮嚀ていねいでげす。主「ンー……お前様まへさんんだらうね……。 ...
「かうやつて、かういてるんだぜ、木挽こびき小僧こぞうだぜ。お前樣まへさんはおかみさんだらう、柳屋やなぎやのおかみさんぢやねえか、それねえ、此方こつちでお辭儀じぎをしなけりやならないんだ。ねえ、」
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「だつてお前樣まへさんはお客樣きやくさまぢやあないかね、お客樣きやくさまならわたしところ旦那だんなだね、ですから、あの、毎度まいど難有ありがたぞんじます。」とやなぎすがつて半身はんしん伸出のびでたまゝ、むねかほなゝめにして、與吉よきちかほ差覗さしのぞく。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)