“ぷん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
45.1%
44.1%
9.8%
1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
枕元の机の上の巻烟草まきたばこを取ろうとして、たもとくわえて及腰およびごしに手を伸ばす時、仰向あおむきにている私の眼の前に、雪をあざむく二の腕が近々と見えて、懐かしい女のぷんとする。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
海戰かいせん午前ごぜん三十ぷんはじまつて、東雲しのゝめころまでをはらなかつた。此方こなた忠勇ちうゆう義烈ぎれつ日本軍艦につぽんぐんかんなり、てき世界せかいかくれなき印度洋インドやう大海賊だいかいぞく
といいながら、ついったから、何をるのかと思ったら、ツカツカと私の前へ来てひたと向合った。前髪があごに触れそうだ。ぷんにおいが鼻を衝く。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
権臣だという自負もあり、さんざんの目に合わされた、うっぷんもあったところから、美作は決行したのであった。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)