“ふくさう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
服裝70.0%
服装10.0%
福相10.0%
衣装10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なか/\にときのはやりにまぬ服裝ふくさうの、かへつて鶯帶あうたい蝉羅せんらにして、霓裳げいしやう羽衣うい風情ふぜいをなせる、そこの農家のうか姉娘あねむすめの、さと伯母前をばぜふなりしを。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
趣味しゆみ高雅かうがな、服装ふくさうだけでも、十ぶんそれが証明しようめいされた。そのいもうと奈美子なみこが、うして大久保おほくぼのところへせるやうになつたかは、かんがへてみても、竹村たけむらにはわからなかつた。
彼女の周囲 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
主人しゆじん予想通よさうどほ血色けつしよく下膨しもぶくれ福相ふくさうそなへてゐたが、御米およねつたやうひげのないをとこではなかつた。はなしたみじかくんだのをやして、たゞほゝからあご奇麗きれいあをくしてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
札幌を出発して単身空知川そらちがはの沿岸に向つたのは、九月二十五日の朝で、東京ならば猶ほ残暑の候でありながら、余が此時の衣装ふくさうは冬着の洋服なりしを思はゞ
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)