“なみうちぎは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
波打際60.0%
浪打際40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しアレヨ/\と呼はりける其間に靱負ははるおきの方へ行し樣子なれども星明ほしあかりゆゑ今は定かに見え分ず主は漸々やう/\波打際なみうちぎははせ來りてすかし見れば早靱負が姿すがたかげもなく末白波あとしらなみとなり行しは不思議ふしぎと云ふも餘りありと暫時しばし呆然ばうぜん海原うなばらに立たりしが何時いつ迄斯て居るとも更に其甲斐かひなければ詮方せんかたつきて立歸りしが如何にも不思議ははれざりしとぞ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
浪打際なみうちぎは——日は時として長くはやく進みて後、かの浪のかなたにて萬人よろづのひとの目にかくる——よりいと遠くはあらぬあたりに 四九—五一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
浪打際なみうちぎは綿わたをばつかねたやうなしろなみ波頭なみがしらあわてて、どうとせては、ざつと、おうやうに、重々おも/\しう、ひるがへると、ひた/\と押寄おしよせるがごとくにる。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
まちはなれてから浪打際なみうちぎはまで、およそ二百もあつたはずなのが、白砂しらすなあし踏掛ふみかけたとおもふと、爪先つまさきつめたなみのさきにれたので、晝間ひるまてつなべ煮上にあげたやうなすなが、みなずぶ/″\にれて
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)