“どり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ドリ
語句割合
57.9%
31.6%
2.6%
1.3%
1.3%
調1.3%
1.3%
1.3%
1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぬくどりと同じやり方である。馬の体温によって足をあたためるというのは、馬上の寒さを裏面から現したようで、実はそうでない。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
もう町には一番どりの声もする。暁は来ているのだ。——だのに、ここまでに至りながら、肝腎かんじんかなめな上野介のすがたが見当らないとは!
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どりなし、勝矜かちほこらせて
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
本所には三百石どり以上の旗本で、稲葉氏を称したものが四軒ばかりあったから、親しくその子孫についてたださなくては、どの家かわからぬが、陸を庇護ひごした稲葉氏には、当時四十何歳の未亡人のもと
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
卯木うつぎの花が咲いている。石榴ざくろの花が咲いている。泉水に水どりでもいるのであろう、ハタ、ハタ、ハタと羽音がする。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
山王下から有明荘へつづく険しい小径を、今しも一種狷介な足調どりで上って行く黒ずくめの陰気な人物は、いうまでもない、警視庁捜査一課長真名古警視なのだ。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ぐるりとかこんだ老人としより不恰好ぶかくかう姿すがた明瞭はつきりせた。やがて二ばんどりとほちかいて時間じかんた。法願ほふぐわんしきゐそば太鼓たいこゑて、うしろ段々だん/\と一どうすわつて一せいこゑあはせた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
どりは沖に飛べども
枯草 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)