“とりかえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
取返30.4%
恢復17.4%
取換8.7%
奪回8.7%
奪還8.7%
取反4.3%
取還4.3%
回復4.3%
奪返4.3%
4.3%
挽回4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでも怪我けがないのが勿怪もっけさいわいで、大事の顔へきずでも付けられようものなら、取返とりかえしが付きゃアしない。何しろ、お葉とか云う奴は呆れた女だ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
潤沢うるおい緊張しまりもないお銀の顔色は、冬になると、少しずつ、見直して来たが、お産をするごとに失われて行く、肉の軟かみと血の美しさは恢復とりかえせそうもなかった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
縫「それはどうも誠に何でございますね、その人は名を種々いろ/\取換とりかえる人なんで、最初はきんと申して、それからよしとなりましたり、またお梅となったりなんか致しました」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「いかに京都を奪回とりかえすか」
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『赤毛のゴリラ』が得意の猿を使ってマッチ箱を奪還とりかえしたことは、部下の過失をいささかつぐなった形だが、そのマッチ一箱にはマッチが半数ほど失われている。
流線間諜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
もう後悔しても取反とりかえしが附かなくなって、むことを得ず好加減いいかげんな口実を設けて別々に内を出て、新富座を見物した其夜そのよの事。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
一つ反対返でんぐりかえると鬼を見たような奴です、お村を取還とりかえしに来たって貴方はいと云っては親子のものが困りますから、どうかして下さいよ、お村逃げな/\
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
源は直にゆうべの疲労つかれ回復とりかえして了いました。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
で、先夜山𤢖から小児こども奪返とりかえしたという場所へ来ると、祖父おじいさんは血だらけになって死んでいた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
海を渡って少眠まどろむ内、諸竜にその珠を盗まれしが、眼覚めて、珠をとりかえさずばついに空しく帰らじと決心し、一の亀甲をって海水を汲みさんとした。
そうして一度頓挫とんざした心持は、容易に挽回とりかえされなかった。厭わしいような日が幾日も続いた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)