“とりかへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
取返42.1%
回復15.8%
取替10.5%
取換10.5%
取回5.3%
取復5.3%
取還5.3%
恢復5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もうそら何處どこにかいきほひをひそめて躊躇ちうちよしてはずはる先立さきだつて一取返とりかへさうとするものゝごとさわいで/\またさわぐのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
男はほつと息をついた。そして謹んで電話をかけて石炭を催促した。石炭と女房かないと——双方どちらとも回復とりかへしたやうな嬉しさを感じたのは、それからものの十分も経つてからだつた。
よき屋敷やしき方へ御奉公に差上るなりといひすゝ彼惡婆かのあくばのお定を三次が出入の御屋敷の老女と爲し御取替とりかへ金などと僞りてわづかの金子をお安に與へ妹娘のお富を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ロミオ わし誓言ちかひ取換とりかへに、そなた眞實しんじつ誓言ちかひきたい。
松竹まつたけ合名社に鶴屋南北といふ作者がゐる。家鴨あひるの雌が貴婦人にしては腰が太過ぎるやうに、南北は脚本家としては少し肥え過ぎてゐるやうだが、しかしそれを取回とりかへすだけのいい物を別に持つてゐる。
失望した身にはその望を取復とりかへすほどの宝は無いのだ。ああ、その宝は到底取復されん。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「氣の毒がる位なら、行つて搜し出してやりませう。金にする氣でさらつたのならまだ何うにかなるが、取還とりかへす手段がなきや、可哀想ぢやありませんか」
さう言つて島村氏の健康を気遣つた上田氏は、不図ふとした病気からもろくも倒れてしまひ、草臥くたびれて欠伸ばかり続けてゐた抱月氏は、そのずつと健康を恢復とりかへしてぴち/\してゐる。