“とき/″\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
時々92.8%
時時4.3%
1.4%
時〻1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
呼吸いきめて、うむとこらへて凍着こゞえつくが、古家ふるいへすゝにむせると、時々とき/″\遣切やりきれなくつて、ひそめたくしやめ、ハツと噴出ふきだしさうで不氣味ぶきみ眞夜中まよなか
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
自分も巴里パリイ時時とき/″\その床屋へ行く。其れは髪の毛が一本でもちらばつて居ないのをらいとする此処ここでは自分で手際よく髪を持ち扱ひにくいからである。髪結かみゆひは多く男である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
鐵砲玉てつぱうだま麥藁むぎわらかごへもれられた。與吉よきちはそれを大事相だいじさうつては時とき/″\のぞきながら、おつぎが炊事すゐじあひだ大人おとなしくしてすわつてるのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
うへから桜の葉が時〻とき/″\落ちてる。其一つがバスケツトふたの上につた。つたと思ふうちに吹かれて行つた。風が女をつゝんだ。女は秋のなかに立つてゐる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)