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鐵砲玉
読み方 | 割合 |
てつぱうだま | 60.0% |
てつぽうだま | 40.0% |
鐵砲玉は
麥藁の
籠へも
入れられた。
與吉はそれを
大事相に
持つては時
ゝ覗きながら、おつぎが
炊事の
間を
大人しくして
坐つて
居るのであつた。
紛れるともなく經つた、ある日のこと、平次の家へ
鐵砲玉のやうに飛込んで來たガラツ八。
卯平がしたやうに
鐵砲玉が
勘次の
手から
出ることゝ
思つたらしかつた。
勘次は
苦しい
懷から
何も
買つては
來なかつた。
鐵砲玉の
御馳走でもしてやるばかりだ。