“ゝ”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょん25.0%
チョン25.0%
12.5%
ああ12.5%
そもそも12.5%
とき/″\12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石口十兵衛とあるところへ、山と十とちょんを書きたして、岩田平兵衛となおした。……ここらがあなたの有難いところ。
顎十郎捕物帳:10 野伏大名 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「父上、四つ目の真中にチョンのあるのばかり出て、ちっとも先へ進まれません。ノ目を外した賽はないものでしょうか」
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ことこまかにしるしとめたるさま、これはそれの夏、腦の病ひおこらんとせし前の月こゝろをとめて物しつるなり、今かたつかたハ霜こほる冬のよ
反古しらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そうさせるKはママしい。斯様な事は私もよく心得て置くべき事であると思う。石井も又、心にそうまでも思って居ないのに彼ああまで云うのはいやみである。凡人は天才の犠牲となるべきが至当である。
と云うのは、はじめは気がつきませんでしたが、まあ云えば私自身そんな視線を捜しているという工合なのです。何気ない眼附きをしようなど思うのが抑そもそもの苦しむもとです。
橡の花 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
鐵砲玉てつぱうだま麥藁むぎわらかごへもれられた。與吉よきちはそれを大事相だいじさうつては時とき/″\のぞきながら、おつぎが炊事すゐじあひだ大人おとなしくしてすわつてるのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)