“じかく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
自覚37.5%
自覺20.8%
耳殻16.7%
字劃12.5%
字画8.3%
寺格4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勇蔵ゆうぞうも、近所きんじょひとたちも、同情どうじょうをしてくれたけれど、きるみちは、畢竟ひっきょう自分じぶんはたらくよりもほかにないということをかれ自覚じかくしたのです。
僕はこれからだ (新字新仮名) / 小川未明(著)
すなは戰時中せんじちう膨張ぼうちやうした日本にほん經濟けいざい戰後せんごおい收縮しうしゆくした状態じやうたいついての國民自體こくみんじたい自覺じかく喚起くわんきすることが非常ひじやう必要ひつえうである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
幼時から耳朶を伸ばし伸ばしした結果らしく、一尺五寸ばかりもひものように長く伸びている。それを、鎖でも捲くように、耳殻じかく三廻みまわりほど巻いて引掛けている。
困ったことには、もう二三ヵ月前から女の子の名前だけは幾つも用意して、字劃じかくをしらべたり、姓名判断をしたりしていたが、男の赤ん坊の名前だけは何の持ち合せもなかった。
親馬鹿入堂記 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
そうして今度呼ばれれば、それが最後だという畏怖いふが私の手をふるわした。私は先生の手紙をただ無意味にページだけ剥繰はぐって行った。私の眼は几帳面きちょうめんわくの中にめられた字画じかくを見た。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
えん摺付すりつけ其處が御衣役御圓頂役つむりやくなれば諸役人も一了簡りうけんかはり殊には御寺格じかくと申彼是助る儀も御座らんにより何卒命乞いのちごひ成下なしくださるゝ樣ひとへに願ひ奉つる此事御聞入下さらば假令たとへ私しのからだは如何樣に相なるとも聊かもくるしからず何卒主人の一命を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)