“こゝろづか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
心遣70.0%
心付10.0%
心配10.0%
意附10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すくないのか、とやかくと、心遣こゝろづかひにむねさわがせ、さむさにほねひやしたれば、わすれて持病ぢびやうがこゝで、生憎あいにく此時このとき
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
設けしよなと思はれけれども態と心付こゝろづかれざるていにて成程罪はのこらず其身に引受度と申事奇特きどくの申條なれども主税之助が科は最早のがるべき道なし依て主人しゆじんの儀なりとも今更いまさらつゝみ隱すは却て未練みれんの至りなり有體ありていに白状して罪にふくすべしと有に平左衞門心中しんちうにしめたりと思ひおほせの如く主人の惡事あくじ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見せられし故同道どうだう致さんと存ぜしにつれの女の在處ありかだ知れぬにより尋ね出し同伴どうはんの上まゐると申され右等みぎらの話にて甚だ手間取亥の刻近き頃たどり參りし處辨天堂の前にてつまづきたれども刻限こくげんは延引致し氣はせくにより死人共心付こゝろづかず其儘歸宅いたし翌朝相良へ御召捕めしとりに相成し事は此程申上し通りに候と申せば大岡殿シテ其武士さぶらひの連の女の在所ありか
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
されど、予は今、世の常の自慮や、心配こゝろづかひを一切打遺うちすてて、出来るだけ忠実に、明確に、予が見たる所を語らではみ難き一つの使命を有するを感ず。
予が見神の実験 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)
しこと小西屋のよめと爲といふともはづかしからぬ女なりと長三郎は殊更ことさら戀慕こひしたふ心のまさりゆき夫婦は夫とも意附こゝろづか醫師いしやの言たる言葉を信とし縁談えんだんことわり此騷動さうどうに及びたるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)