“ぎり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
義理48.7%
22.4%
21.1%
2.6%
1.3%
1.3%
道理1.3%
1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしべつ婦道ふどううの、義理ぎりうのとって、六ヶむずかしい理窟りくつからして、三浦みうらみとどまったわけでもなんでもございませぬ。
世帯を持つとなると肚もきまり、馬喰町の店へいって事情を話した。森口屋の主人は承知をし、六十日ぎりで品物を貸してくれることになった。
赤ひげ診療譚:06 鶯ばか (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
宗近君はずんどぎり洋袴ズボンを二本ぬっと立てた。仏見笑ぶっけんしょう二人静ふたりしずか蜆子和尚けんすおしょうきた布袋ほていの置物を残して廊下つづきを中二階ちゅうにかいへ上る。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ぎりは、今日は大へん遅いじゃないか」
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
隱しぎり仕つり其外小前へ勘定に押領あふりやうすぢが御座りまして退役たいやく仕つりし事はすでに御役所にても御調御座りました儀又私し儀は村役人むらやくにんそう百姓のすゝめにより餘儀よぎなく親共勤めましたる跡故名主役を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
火おけは南部ぎりのお丸胴でね。水屋があって、風炉ふろには松風の音がたぎっているし、これはまたどうでがす。気がきいてるじゃござんせんか。
むざむざ饒舌しゃべるといふ法はあるまいぢやないか、骨が砂利にならうとままよ。それをさうやすやすと、知つてれば白状したものをなんのツて、面と向つてわれわれにいはれた道理ぎりか。え? どうだ。
海城発電 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ひえびえと雨が、さぎりにふりつづく
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)