“きはま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キハマ
語句割合
71.4%
14.3%
4.8%
4.8%
4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あひだ婦人ふじん心痛しんつう恐怖きようふはそも、をしぼるあせつて、くれなゐしづく垂々たら/\ちたとふ。くるしみまたきはまつて、ほとん狂亂きやうらんして悲鳴ひめいげた。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
古、ところの漁夫、そぞろ好奇のこころにかりたてられ、洞窟のきはまるはてを探らむとおもひ、一日舟を進め入れたりしなり。冥界の大魔がみくだす潮の流は矢よりも疾し。
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
彼の進退はここにきはまるとともに貫一もこの場は一寸いつすんも去らじと構へたれば、遊佐はわなに係れる獲物の如く一分時毎に窮する外は無くて、今は唯身に受くべき謂無いはれなき責苦を受けて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
道無きにくるしめる折、左右には水深く、崖高く、前にはづべからざる石のふさがりたるを、ぢてなかばに到りて進退きはまりつる、その石もこれなりけん、と肩はおのづそびえて、久くとどまるにへず。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
しきイザとすゝむ箱枕はこまくらのみならぬ身の親父が横に成たる背後うしろへ廻り腰より足をさす行手ゆくてよわきかひなも今宵此仇このあだたふさんお光の精神是ぞ親子が一世の別れときはまる心は如何ならん想像おもひやるだにいたましけれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
運よくして思ふこと図に当りなば傲然がうぜんとして人をしのぎ、運あしくしてきはまりなば憂悶して天を恨む。凌がるゝ人は凌ぐ人よりも真に愚かなりや、恨まるゝ天は恨む人の心を測り得べきや。
哀詞序 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)