“かんまん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
緩慢61.5%
緩漫26.9%
干滿3.8%
含満3.8%
澗満3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
流出速度が極めて緩慢かんまんだったために、園長の体内に潜入していた弾丸たまは流れ去るに至らず、そのままひだの間に残留ざんりゅうしてしまったんです。
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
其振動そのしんどうぶりは、最初さいしよ縱波たてなみくらべてやゝ緩漫かんまん大搖おほゆれであるがため、われ/\はこれをゆさ/\といふ言葉ことば形容けいようしてゐる。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
それゆゑ海上かいじよううかんでゐる船舶せんぱくには其存在そのそんざいまた進行しんこうわかりかねる場合ばあひおほい。たゞしそれが海岸かいがん接近せつきんすると、比較的ひかくてききゆううしほ干滿かんまんとなつてあらはれてる。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
海嘯かいしよう潮汐ちようせき干滿かんまん非常ひじようおほきなうみむかつて、河口かこう三角さんかくなりにおほきくひらいてゐるところおこ現象げんしようである。支那しな淅江省せつこうしよう錢塘江せんとうこう海嘯かいしようについてもつと有名ゆうめいである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
十二時日光にく。町を過ぎて含満かんまんの淵に行き石仏を見る。大日堂の裏手より裏見の滝へとこころざす。
滝見の旅 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
渋峠を余程くだった処に、澗満かんまんの滝という大滝が絶壁の上から落下する。右方うほうは原を隔てて琵琶びわ沼がある。