“おかみさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
内儀29.4%
女房17.6%
内君11.8%
老婦5.9%
主婦5.9%
内儀樣5.9%
内室5.9%
御内儀5.9%
御内室5.9%
細君5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
内祝言ないしゅうげんだけを済まして内儀おかみさんになり、翌年になりますと、丁度この真桑瓜まくわうり時分下総瓜しもふさうりといって彼方あちらは早く出来ます。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
最愛の女房おかみさんから踏み付けにされちゃったのですからスッカリ気を腐らしたのでしょう。
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「あれ、そんなこわい顔をしなくったっていいじゃありませんか。何も内君おかみさんにしてくれと言うんじゃなし。ただ他人らしくなく、生涯しょうがい親類のようにして暮らしたいと言うんでさね」
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「うむ、好い人です」老人じいさんまでが今夜は老婦おかみさんに和してお宮の美しく温順しやかなことをほめた。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
「あなたの好きな人が今見えました」老婦おかみさんは笑い笑いいう。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
そうなったら憎いが先に立って、私は翌朝あくるあさ起きてからもお宮には口も利かなかった。それでも主婦おかみさん階下したからおぜんを運んで来た時
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
商賣の事ゆゑいとひませんがもし内儀おかみさん承まはるも餘り率爾ぶしつけながらよくきふに金子が出來ました尤も外より御融通ごゆうづうなされたとか仰せなれども金子かねと云ふものは勿々なか/\容易よういには調とゝのひ難きもの最早もはやすみし事ながらすでに流れ買に賣拂はんとする處なりしが彼金あのかね何處どこから御融通なされしにやちと申しにくき事なるが御立腹ごりつぷくなさるな内儀樣おかみさん一文もらひ袖乞そでごひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
邪見じゃけんな口のききようだねえ、阿魔だのコン畜生だの婆だのと、れっきとした内室おかみさんをつかめえてお慮外りょがいだよ、はげちょろじじい蹙足爺いざりじじいめ。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
なすに久兵衞はおちつきはらひオイ/\御内儀おかみさん其樣にたつあがりになるからは猶々あやしく思はれるマア能々よく/\
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
多「それでは此処なうちは、あのと阿部様の御家来であったが、久しく浪人して上州小川村に居て、また此処なお屋敷の御家来になった方で、あんたは鹽原角右衞門様の御内室おかみさんのおせいさんと云いやんすか」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
お倉さんとは誰の事だ女「藻西太郎さんの細君おかみさんです、実に奇麗な女ですよ。 ...
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)