“御融通”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごゆうずう66.7%
ごゆうづう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
成程、昨夜お邪魔に伺った時、それとなく、御融通ごゆうずうしてもよいような事は云ったが、何しろその金はまだ握っていない話の事だ。
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
じつは先達せんだってお君はんの嫁入りの時、支度の費用やいうて、金助はんにお金を御融通ごゆうずうしましてん。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
商賣の事ゆゑいとひませんがもし内儀おかみさん承まはるも餘り率爾ぶしつけながらよくきふに金子が出來ました尤も外より御融通ごゆうづうなされたとか仰せなれども金子かねと云ふものは勿々なか/\容易よういには調とゝのひ難きもの最早もはやすみし事ながらすでに流れ買に賣拂はんとする處なりしが彼金あのかね何處どこから御融通なされしにやちと申しにくき事なるが御立腹ごりつぷくなさるな内儀樣おかみさん一文もらひ袖乞そでごひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)