『沼津千本松原（ぬまづせんぼんまつばら）』

私が沼津に越して来ていつか七年経つた。或はこのまゝ此処に居据わることになるかも知れない。沼津に何の取柄があるではないが、唯だ一つ私の自慢するものがある。千本松原である。 千本松原位ゐ見事な松が揃つてまたこの位ゐの大きさ豊さを持つた松原は恐ら …

著者	若山牧水
文字種別	新字旧仮名
読書目安時間	約8分（500文字/分）
朗読目安時間	約12分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

而（しこ） 青木（もち） 直（すぐ） 僅（わずか） 矗々（ちくちく） 徐（おもむろ） 徒（いたずら） 荊棘（けいきょく） 法度（はつと） 茅萱（ちがや） 眼白（めじろ） 端（はし） 終（つい） 羊歯（しだ） 而（しか） 犬樟（いぬくす） 虎杖（いたどり） 豈（あに） 頬白（ほおじろ） 鴉（からす） 鵯（ひよどり） 鶫（つぐみ） 獲（え） 然（しか） 漸（ようや） 流石（さすが） 櫨（はぜ） 楤（たら） 楝（おうち） 椋（むく） 梟（ふくろう） 松雀（まつめ） 撫子（なでしこ） 所謂（いわゆる） 徐（おもむ） 山雀（やまがら） 屡々（しばしば） 寧（むし）