『犬（いぬ）』

この犬は名を附けて人に呼ばれたことはない。永い冬の間、何処にどうして居るか、何を食べて居るか、誰も知らぬ。暖かそうな小屋に近づけば、其処に飼われて居る犬が、これも同じように饑渇に困められては居ながら、その家の飼犬だというので高慢らしく追い払 …

著者	レオニード・ニコラーエヴィチ・アンドレーエフ
翻訳者	森林太郎
翻訳者	森鴎外
ジャンル	文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約11分（500文字/分）
朗読目安時間	約19分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

点滴（しずく） 擁（だ） 毎（つね） 困（くるし） 打突（ぶつか） 捩（よじ） 摩（さす） 虞（おそれ） 睜（みひら） 沾（ぬ） 草臥（くたびれ） 暇乞（いとまごい） 憫（あわれ） 嗾（けしか） 蹣跚（よろめ） 麺包（パン） 詞（ことば） 諂（へつら） 銜（くわ） 草叢（くさむら） 苺（いちご） 穿（は） 仆（たお） 瞑（つぶ） 玻璃（はり） 爹児（チャン） 為様（しよう） 杙（くい） 掩（おお） 囁（ささや） 呟（つぶや） 可怖（こわ） 創（きず） 余所（よそ）

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