黒革胴くろかわどう)” の例文
黒革胴くろかわどうのような肋骨あばらが大きな波を打つ。はかまはやぶれ、膝の関節を一太刀斬られていた。その傷口から柘榴ざくろ胚子たねみたいな白いものが見えている。破れた肉の下から骨が出ているのである。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)