黒面猿くろんぼざる)” の例文
「これッ李逵。駄弁をろうすな。きさまこそ、供部屋ともべや退がって、ほかの供人のように神妙にしていろっ。どうも仕方のない黒面猿くろんぼざるだ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黒面猿くろんぼざるがチョコンと揺籃ぶらんこに乗ったような恰好に眺められたからである。しかし宋江のみは、彼にしても罪をつぐなわんとする責任感はかくも強く持っているのかと、ちょっとまぶたを熱うして。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まるで黒面猿くろんぼざるを家に置いているようなものだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)