麁匆火そそうび)” の例文
かえってその不祥のきざしに神経を悩まして、もの狂わしく、井戸端で火難消滅の水垢離みずごりを取って、裸体はだかのまま表通まで駆け出すこともあった、天理教信心の婆々ばばの内の麁匆火そそうびであった事と。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)