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鹽辛聲
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しほからごゑ
ふりがな文庫
“
鹽辛聲
(
しほからごゑ
)” の例文
新字:
塩辛声
木戸に坐つて居る
鹽辛聲
(
しほからごゑ
)
は、四十前後の不景氣な男で、その頭の上に掛け並べた
泥繪
(
どろゑ
)
の
具
(
ぐ
)
の看板は、存分に下品で、そして存分に刺戟的でした。
銭形平次捕物控:171 偽八五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
木戸番はお倉といふ新造、
鹽辛聲
(
しほからごゑ
)
の大年増と違つて、こいつは水の垂れるやうな美しさを發散し乍ら、素晴しい桃色の
次高音
(
アルト
)
でお客を呼ぶのでした。
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
恐ろしい勢ひでまくし立てる
鹽辛聲
(
しほからごゑ
)
とで、東西兩國の
香具師
(
やし
)
仲間でも、一番煙たがられてゐる四十女でした。
銭形平次捕物控:160 二つの刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「止してくれ、
手前
(
てめえ
)
が
鹽辛聲
(
しほからごゑ
)
を張り上げると、お月樣が驚いて顏を隱す」
銭形平次捕物控:024 平次女難
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
鹽
部首:⿄
24画
辛
常用漢字
中学
部首:⾟
7画
聲
部首:⽿
17画
“鹽辛”で始まる語句
鹽辛
鹽辛声
鹽辛水
鹽辛蜻蛉