鰐淵寺わにぶちでら)” の例文
また、鎌倉の許可なく、余人を近づけ奉るべからずという厳令をやぶって、鰐淵寺わにぶちでらの僧頼源らいげんや二、三の土着武士を帝にお会わせしたことまでも
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鰐淵寺わにぶちでら僧都そうず、心ある島武士。またかねてから宮方の成田、名和。そのほか、眼にみえぬあまたな味方が、いまぞと、ここをうながしておる」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、鰐淵寺わにぶちでらの寺船を介して、海賊岩松の党とむすびつき、また能登ノ介が、柵を留守にするなどの機密をえてから、事は急速にはこばれていた。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)