こん)” の例文
「大違いだ。——その日比魚というのは、どうかしたら、魚扁に日比と書いた字を崩したのではあるまいかな。——魚扁に日比ならこんという字だ」
斬るよりも易しとこん
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
「大違ひだ。——その日比魚といふのは、どうかしたら、魚扁に日比と書いた字を崩したのではあるまいかな。——魚扁に日比ならこんといふ字だ」
上州屋が逍遙軒せうえうけん莊左衞門と名乘るから氣が付くんだ。あのこんといふ言葉は、支那の莊子さうしといふ本の一番始め、『逍遙遊第一』といふところに出てゐる。
「北の海だ。めい溟也めいなりとある。——その北の海にこんといふ魚が居るのだ」