“高遠藩”の読み方と例文
読み方割合
たかとおはん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
全軍の諸勘定を引き受けた高遠藩たかとおはんでは藩主に代わる用人らが一切のあと始末をするため一晩馬籠に泊まったが、人足買い上げの賃銭が不足して、容易にこの宿場を立てなかった。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
伊那には高遠藩たかとおはんも控えていた。和田峠での合戦の模様は早くも同藩に伝わっていた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
高島城をめがけて来たでもないものがどうしてそんなに諏訪藩すわはんに恐れられ、戦いを好むでもないものがどうしてそんなに高遠藩たかとおはん飯田藩いいだはんに恐れられるだろう。実にそれは命がけだからで。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)